何度か増築しているお宅で、当初の部分と増築部分の床には高低差があり、歩きにくく危険でした。築55年の和室には、床・壁・天井とも断熱材が全くない状況、築25年の増築部分にも、床と天井には断熱材が無く、壁に50ミリのグラスウールが入っているだけでした、。そこで、壁と天井には高断熱のグラスウール、床には50ミリのスタイロフォームを施工し、開口部はLow-Eアルゴンガス入りの断熱サッシを設置し、断熱性能を上げました。もともと、キッチン、リビング、ダイニングはそれぞれ独立型で、ご家族のコミュニケーションもとりづらく、使い勝手はあまりよくありませんでした。そこで、大空間のLDKを中心とした間取りへ変更したプランをご提案、奥様の家事室や、ご主人様の書斎コーナーも設け、パントリーやシューズクロークなどの収納も充実させました。また、解体してみたら天井が高く、当初は計画になかったロフトも設けました。
大容量のシューズクローク。アウトドア用品や自転車も余裕で置ける広い玄関です。
約30帖の大空間LDKです。一角にはご主人様の書斎コーナーを設けました。
構造上抜けない柱が何本かあり、当初はリビングとダイニングの間仕切りとして柱間に格子を設置予定でしたが、 せっかくの大空間なので、あえて仕切らず格子をやめ、柱のみにしました。
キッチンと横並びで一列に続くパントリーです。
トイレの手洗いと勝手口から入ってきた時の手洗いも兼ねたコーナーです。
タンクレス便器は数年前に取替えたばかりでしたので、再利用しました。 内装は雰囲気を変えてシックなダークグリーンをベースに。
大規模改修で工期も長く、減築、間取り変更、解体後に予期せぬこともあったり…と、なかなか大変な現場でした。最終邸にはリフォーム前が想像できないほどガラッと変わり、思い通りの仕上がりになりました。(増田)